大妻女子大学の取り組み

東レと独創的な意匠をデザインした日傘開発

環境配慮設計で高品質なアイテム提供

大妻女子大学(東京都千代田区)家政学部被服学科・吉井健教授のゼミ(ファッションビジネス研究室)に在籍する学生らが運営するSDGsを意識したファッションブランド「m_r tokyo(マールトウキョウ)」と東レ㈱(東京都中央区)はこのほど、学生による独創的な意匠をデザインした日傘を共同開発した。

この日傘は、東レの高機能で環境配慮型の素材を採用し、デザイン性と機能性、環境配慮設計を兼ね備えたアイテムとなっている。オーロラ㈱(東京都渋谷区)が製造し、4月20日から主にオーロラ・オンラインショップ(http://aurora-store.jp/view/page/m_r_tokyo)にて希望小売価格9900円(税込み)で販売する予定。  

同大学では、教育活動の一環で、学生目線で社会貢献に取り組むファッションブランド「m_r tokyo」を2021年に立ち上げた。学生がトレンドやニーズに関する市場調査を行い、環境やモノづくりを学び、その内容を反映させた商品を企業と企画し、商品化する活動を行っている。持続可能な社会の構築を目指し、生産方式にこだわり、環境に配慮した素材を使用して丁寧に作り込んだ、質が高く、長く愛用できる商品を提供している。 

ブランド名はゼミ生が考案した。環境に配慮した循環型のファッションを目指し、循環サイクルの「丸」にちなんだ「マール」と、東京の女子大学からの情報発信であることから「トウキョウ」を合わせた。  

東レは、企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の具現化に向け、財団の運営、理科教育など、次世代に向けた教育支援活動を継続的に行っている。

今回の共同開発のきっかけは昨年7月、東レが同学科で行った「東レのサーキュラーエコノミーに関する取り組みと『&+®』(アンドプラス)について」の特別講義。回収ペットボトルを粗原料としたリサイクル繊維「&+」のブランドコンセプトの一つ「回収ストーリーへの参加を促す取り組み」が「m_r tokyo」のコンセプト「女子大生の日常に寄り添ったファッションを女性らしい柔らかさに加え、素材や品質にこだわり、洗練された環境配慮型商品で展開します」とマッチし、その考えに共感した東レと同大学の学生とのモノづくりに発展した。  

開発された日傘はファッションコーディネートをイメージし、さりげない、かわいらしさを連想させる、学生ならではの発想から生まれたデザインとなっている。日常、快適に使えるよう、素材(傘地)には東レの高い遮熱性、遮光性、UVカット性を特徴とした「サマーシールド®」を、親骨には釣ざおや航空機等に用いられる炭素繊維「トレカ®」を使用し、機能性と軽量性を高めている。   

サマーシールドの一部には、「&+」を活用することで、環境配慮に関心が高いZ世代など、幅広い消費者からの要請にも対応できる商品作りとなっている。

同学科・吉井ゼミおよび「m_r tokyo」日傘企画チーム代表の城所愛佳さんは「コラボレーションを通じ、約8カ月間かけて、私たちが欲しいと思える日傘が完成した。閉じたときのリボンや、開いたときの内側から、さりげなく見えるハートの刺しゅうがポイントにもなる。機能性と環境に配慮した、夏の必需アイテムを手に取っていただけたら、うれしい」とコメントしている。

同大学と東レは今後も産学連携を強化し、環境配慮に関する意識の啓発と、社会に貢献するモノづくりの具現化に取り組んでいく。