文部科学省 令和8年度概算要求提出

一般会計、5兆5千億円余に
私学助成4524億円+事項要求
文部科学省は8月末日までに令和8年度概算要求を財務省に提出した。要求した令和8年度予算の一般会計の規模は、前年度比5506億円(10・0%)増の5兆5094億円。そのうち私学助成については4525億円+事項要求(国土強靱化関係)を要求している。
内訳は、(1)私立大学等経常費補助が3124億円(前年度比145億円増)、(2)私立高等学校等経常費助成費等補助が1050億円(同47億円増)、(3)私立学校施設・設備の整備の推進が351億円(同260億円増)+事項要求。
(1)の私立大学等経常費補助の中の、教育研究に係る経常的経費を支援する一般補助は2884億円(同111億円増)を、特色・強みを活かして改革に取り組む大学等を重点的に支援する特別補助は241億円(同34億円増)を要求。特別補助では、「イノベーション創出に向けた私立大学等の教育研究環境整備支援」事業を新規に要求している。この事業は科学技術・イノベーション人材の育成強化を図るため、研究力の高い私立大学等への施設・設備整備費と経常費の一体的かつ重点的な支援により、最先端の「知」を生み出し、日本の競争力を高める拠点機能を強化するもので、要求額は経常費+施設・設備整備費で51億円。支援期間は令和8年度から12年度まで。件数・単価は、私立大学等経常費補助が10大学×約3億円、(私立学校施設整備費補助)〔研究装置・設備〕は10大学×約0・5億円、〔施設改修〕は4大学×約4億円。交付先は私立大学等だが、分野ごと(理学・工学・農学)、「人文・社会科学」、「学際・その他」を想定)に、以下の2点の要件を踏まえ審査する。(1)は学問分野別の教育研究活動実績(若手研究者比率、科研費獲得額、企業との共同研究実施数等)、(2)教育研究計画(科学技術・イはノベーション人材の育成に向けた特色ある教育研究の展開を目指す計画)。
一方、私立高等学校等経常費助成費等補助は1050億円(同47億円増)を要求した。内訳は一般補助が860億円(同27億円増)、特別補助が150億円(同13億円増)、特別支援学校等への支援が40億円(同7億円増)。
(3)の私立学校施設・設備の整備の推進の内訳は、まず第1次国土強靱化実施中期計画の推進による安心・安全な教育環境の実現が123億円(同78億円増)。非構造部材や構造体の耐震対策、避難所機能の強化、バリアフリー対応、防犯対策、アスベスト対策等で、同中期計画では構造体の耐震化を令和10年度までに完成、非構造部材の耐震対策、避難所施設のバリアフリー化を令和22年度までに完了することを目標としている。二つ目の私立大学等の教育研究基盤の向上が126億円(同103億円増)、三つ目の私立高等学校等のICT環境整備による教育DXの推進が25億円(同3億円増)、四つ目が熱中症・光熱費高騰・温暖化等への対応の加速化による持続可能な教育環境の実現で要求額は76億円(同75億円増)となっている。
このほか自由民主党、公明党、日本維新の会で進めている高校無償化に関しては、3党合意や政府の骨太の方針2025等に沿って、高等学校教育の質の向上等に向け、高等学校教育改革等への国の支援の強化、産業界等の伴走支援による専門高校の機能強化・高度化、DX、AI等の人材育成、グローバル人材の育成等を実施するとしている。ただし要求額についての記載はなく、事項要求(新規)としている。


