武蔵野大学の取り組み

令和8年4月に大学院ウェルビーイング研究科開設

幸せな人類と地球の未来を創造する人材養成

武蔵野大学(東京都江東区)は令和8年4月、武蔵野キャンパス(東京都西東京市)に大学院ウェルビーイング研究科ウェルビーイング専攻を開設する。

同研究科の目的は、ウェルビーイングに関する総合的・体系的な専門知識と実践力を備え、イノベーティブに課題を解決して幸せな人類と地球の未来を創造する企業人、自治体職員、起業家などの高度職業人材を養成することで、ウェルビーイングに特化した先端的研究の推進によって、ウェルビーイングに関する高度な専門知識や思考力、実践力を有し、世界のウェルビーイングの向上に貢献できる能力を養うため、多くの科目を「講義+演習」による授業形態とし、実践的、体験的な教育研究を展開する。

社会人が働きながら学べるよう、授業は平日夜間と土曜日を中心に開講。対面およびオンラインのハイフレックス形式で授業を行うため、受講しやすい形態を自由に選択できる。一部対面のみで実施する科目があるものの、当該科目を履修しなくても修了要件を満たすことができ、全科目オンラインで修了することが可能となっている。

ウェルビーイングの理解度を向上させ、専門的知識や能力を日々の業務等に生かす力を身に付けるため、科目等履修生制度によるリスキリングプログラムも設定する。指定の条件を満たして単位修得した場合は、学修履歴の証明としてオープンバッジを発行する。科目等履修生として修得した単位は、同研究科に正科生として入学後、修得済み単位として認定される(15単位以内)。

同研究科の開設に先立ち、8月29日に有明キャンパス(東京都江東区)で記者発表会と社会人向けトークセッションを実施。同大学の小西聖子学長は開会のあいさつの中で、「世界には戦争や飢餓、不公正、差別、犯罪被害、災害などが存在している。その中で、大学としてウェルビーイングを掲げることは強いメッセージを発することになる。現時点でもウェルビーイング研究科への関心は高まっており、社会の中に、ウェルビーイングを学び直したいと考えている人が、これほど多くいること自体が未来への希望であると思う。皆さまと共に、ウェルビーイングにあふれた社会を築いていきたい」と述べた。

続いて、同研究科長に就任予定の前野隆司氏(同大学ウェルビーイング学部長/慶應義塾大学名誉教授)が同研究科の学びの特長などを説明した。前野氏は「世界の諸課題を解決するきっかけをつくることができる人たちに、日本のウェルビーイング学の最高峰の専門家、研究者、実務家による充実した学びと実践の場を提供する。科学、哲学、感性、創造性を柱として、ウェルビーイングの力を学んでいくカリキュラムになっている」と話した。

また、「ウェルビーイング研究科を「世界の幸せをカタチにする。」をブランドステートメントとしている本学のコアの一つとして発展させていく」と意欲を示した。

「AI時代に求められる『幸福』を追求する学び~リスキリングとしてのウェルビーイング学~」をテーマとしたトークセッションには、㈱日立製作所フェロー兼㈱ハピネスプラネット代表取締役CEOの矢野和男氏、小西学長、前野氏が登壇し、意見を交換した。

幅広い分野で実活用されている多目的AIの開発やデータを活用したハピネスの解明で先導的な役割を果たしている矢野氏は「AIによって、一人の人間が接することができる知識の量が飛躍的に増えている時代に、ウェルビーイング研究科が社会全体を俯瞰し、リフレーミングできる人材を育成することによって、ウェルビーイングな社会を築いていく起爆剤になることを期待している」と語った。

小西学長は「ウェルビーイング研究科には、多くの社会人に入ってもらい、ウェルビーイングについて考え直して、自分の仕事に生かす、あるいは研究を進めるといった形で、柔軟に使ってほしい」との考えを示した。

前野氏は「ウェルビーイングを学ぶことで、資本主義の課題を解決するフェーズで必要となるものをつくっていきたい」とし、トークセッションを締めくくった。

ウェルビーイング研究科ウェルビーイング専攻の概要は次の通り。

【入学定員(収容定員)】修士課程:20人(40人)、博士後期課程:5人(15人)

【授与する学位】修士課程:修士(ウェルビーイング)、博士後期課程:博士(ウェルビーイング)