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記事2018年2月23日 2434号 (1面) 
特別な教科 道徳 条件付きで「建学精神」で代替可能
どの内容項目に該当か明記必要
他の教科に先行して、「特別な教科 道徳」が小学校で今年4月から、中学校では来年4月から実施されるが、文部科学省の教育課程課は2月7日に開かれた「平成29年度第2回都道府県私立学校主管部課長会議」の中で、これまで私立小・中学校のミッション系の学校等で行われてきた「道徳」に代えて「宗教」を取り扱うことに関して、道徳が特別な教科となってもそうした取り扱いに変更はないと説明した。  また、「宗教」の授業を実施していない非宗教系の私立学校に関しては、学習指導要領の中で道徳教育については全体計画に基づいて「道徳科」の年間指導計画を作成することとしているが、その中でいわゆる建学の精神といったものが道徳科のどの内容項目に関わっているのかといったことをあらかじめ明記すれば、「特別な教科 道徳」の代替とすることが可能だと説明した。ただし検定教科書を使いながらが前提だとし、うまく検定教科書と組み合わせながらの指導を求めた。  また、今回の道徳科では答えが一つでない課題に多面的・多角的視点で考える道徳を実施するため、特定の考え方を押し付けるようなものではないことへの留意を要請した。さらに道徳科の評価については、昨年11月の衆議院予算委員会で保護者からの私立学校への通知表提出が問題視されたことも挙げて、調査書には記載せず、入学者選抜の合否判定に活用することがないよう、改めて趣旨の徹底を図っていく考えを明らかにした。
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