文部科学省は１１月６日、同省内で専門職大学等の制度化に関する説明会を開催した。参加者は約７５０人で会場の講堂は満席。大学・短大・専門学校の関係者のみならず高校や民間事業者の関係者の参加もみられ、専門職大学に対する関心の高さがうかがわれた。 　文科省はまず専門職大学の趣旨などを説明。高度な実践力とともに、新たなモノやサービスを生み出せる豊かな創造力も備えた、専門業務を牽引する人材を育成する高等教育機関だ、とした。そして学校教育法の関連部分や設置基準などについて説明。高校卒業生だけでなく実務経験者なども入学者として積極的に受け入れることや、産業界と連携を図っての教育課程の編成、実務に従事する「臨地実務実習」「連携実務演習」の実施など、専門職大学の特徴的な部分について留意事項の理解を促した。 　説明の後は参加者と以下のような質疑が交わされた。▼「開設申請の受付状況は」「現在はまだ相談を受けている段階。１２月以降に数を公表する」▼「教員免許など学位が必要な資格があるが、専門職大学の学位はどう扱われるのか」「既存の大学等と同様となる」▼「大学等について『専門職学科』設置の制度化が検討されているが、学部でなく学科なのか」「既存の学部の下に設ける形を想定しているが、単科の学部の新設というのもあり得る」▼「通信制はあるのか」「実習重視の観点などから想定していない」▼「実務家教員は専門学校の教員でもいいのか」「専門学校の教員には一般に専門分野での実務経験が求められる。それがおおむね５年以上ならば実務家教員と認められる」▼「細かな問い合わせの窓口はどこか」「現在は文科省高等教育局のプロジェクトチームが受け付けている」。