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記事2016年11月13日 2391号 (1面) 
第64回全国私学教育研究集会北海道大会
全国から私立中高校長ら600人参加
私学をめぐる状況の報告など2日目は部会討議

第64回全国私学教育研究集会北海道大会が「今こそ私学〜明日への挑戦」を研究目標に10月27・28の両日、札幌市の京王プラザホテル札幌を会場に開かれた。  主催は一般財団法人私学研修福祉会、協力は一般財団法人日本私学教育研究所、後援は北海道、札幌市、日本私立中学高等学校連合会。北海道私立中学高等学校協会が実施を担当した。  今年の研究集会には全国から私立中学高校の教員や校長、理事長ら約600人が参加。初日は教育政策の動向や私学をめぐる情勢報告、記念講演等を通じて、2日目には参加者が私学経営や教育課程など6部会に分かれて学校改革や新時代に対応した教育の在り方等を講演や実践発表、パネル討議等を通じて考えた。  冒頭、主催者を代表してあいさつした吉田晋・日私教研理事長は、地域の就学指定の公立中学校を辞退して国公立の中高一貫教育校等に進学しても授業料は無償とされるのに、同じように地域の就学指定の公立中学校を辞退して私立の中高一貫教育校に進学した生徒には授業料無償が適用されないのは不合理だとして、改めて私立中学校就学支援金制度の実現の必要性を強調。その上で、「私立小・中・高校揃ってみんなで日本を支えていると言っても過言ではないと思っている。そういう意味でも今回の大会がより充実したいいものになるよう願い、先生方と共に勉強させていただきたい」と語った。また実行委員長の森本正夫・北海道私立中学高等学校協会長が参加者に向けて歓迎のあいさつを行い、続いて北海道知事の祝辞を辻泰弘副知事が代読、札幌市長に代わって板垣昭彦副市長が歓迎のあいさつを行った。開会式に続く全体会では北星学園大学附属高校の吹奏楽部が打楽器アンサンブルによる演奏と合唱を披露、続いて「教育政策と私学情勢について」と題して、日私中高連の吉田晋会長が各種補助金や高大接続改革などの動向、成人年齢引き下げの論議等を、中川武夫・日私教研所長は大学入試が変わり始めていて、今後大学側が高校に受験生とのマッチングを求めてくる状況のため、そうしたことの研修も進めていくことなどを報告した。その後、精神科医で立教大学現代心理学部の香山リカ教授が「子どもの心をのぞいてみれば」の演題で記念講演した。(近く私学経営部会等の概要掲載予定)


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