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記事2015年5月23日 2341号 (2面) 
私立高校入学生が前年度比微減
私立中学生は依然減少傾向
中高連調べ

日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学高校長)は、5月19日、今年4月10日現在で集計した私立高校(全日制・定時制)、中学校(いずれも中等教育学校を含む)の平成27年度の入学者数と在籍生徒数を明らかにした。

 今年春の中学校卒業者数は全国で前年度に比べ2万人弱の減少が見込まれていたが、集計結果によると、私立高校の入学生は前年度より2828人減少していた。昨年も同様に中卒者数の前年度比減少が見込まれていたが、私立高校(全日制・定時制)入学者数は前年度比4千人を超える増加となっていた。しかし今年は福島県や関西圏を中心に前年度比0・8%の減少に転じた。私立高校入学者数が前年度に比べ減少したのは29都道府県に上った。ただし総生徒数については前年度比2246人の増加を維持している。総生徒数ではとりわけ大阪府の前年度比減少(1820人)が目立つ。私立高校(全日制・定時制)数は前年度と同じ1337校。

 一方、平成27年度の私立中学校の生徒募集状況を見ると、私立中学校数は前年度から3校減って791校となった。

 今春の私立中学校入学者数は、前年度比779人の減少で、総生徒数は24万7172人で、減少傾向に歯止めはかかっていない。総生徒数の前年度比減少数は2539人。埼玉県、千葉県、神奈川県での入学者数の減少が目立っている。

 公立中学高校一貫教育校の広がり等から、私立中学校の生徒募集環境は厳しいが、その中にあって静岡、滋賀、長崎、宮崎、沖縄の5県では昨年度と今年度の2年連続で入学者数、総生徒数が増加となっている。






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