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記事2015年3月23日 2335号 (1面) 
高大接続改革小委員会が発足
自由民主党・文部科学部会
5月頃に中間とりまとめ

 自由民主党文部科学部会内に新設された「高大接続改革に関する小委員会」(委員長=小坂憲次・参議院議員)の初会合が3月19日、東京・永田町の党本部で開かれ、高大接続改革を進める下村博文・文部科学大臣を招き、改革を進める背景・理由や改革のポイントなどについて説明を受けた。

 冒頭、冨岡勉・文部科学部会長に続きあいさつした小坂委員長は、「慎重に議論を進めたい。大臣の強い決意、思いを受け止め十分議論したい。第2回には前中教審会長の安西祐一郎先生、その後は高校や大学からヒアリングをし、有識者会議の検討状況も伺いたい。政府と党の間にあまり齟(そ)齬(ご)はないが、意見の擦り合わせは大事。5月頃に中間取りまとめをしたい」と語った。この後、大臣が、わが国の国際的な存在感の低下や、現在の職業の多くは今後なくなっていくことなど先を見通すことの難しい時代に、知識量だけではなく「真の学ぶ力」、地頭の良さを育成・評価できるよう抜本的な意識改革・制度改革を早急に図る必要性を力説、そのため高校教育、大学入学者選抜、大学教育を一体的に進めている状況等を説明した。

 大臣の説明に出席の議員からは、合併などにより大学数の圧縮や今後、飛躍的充実を図るアクティブ・ラーニングの指導ができる教員の育成・評価・採用の必要性、学校現場が新しく創設される新テスト向けの教育となる危惧など複数の課題が指摘された。これに対して大臣は、高等教育については質・量を高めていく重要性や、教員については大きな検討課題との考えを示した。
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