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記事2014年5月3日 2306号 (1面) 
短期大学振興議員連盟が再発足
会長に小坂憲次参議院議員就任
短大の役割増す、枠組み確かに

 日本私立短期大学協会会員校により推薦された自由民主党の衆参両院議員で組織する「短期大学振興議員連盟」の再発足会(総会)が5月9日、東京・永田町の自民党本部で開かれ、同議連に加入する約40人の国会議員の中から小坂憲次・参議院議員(元文部科学大臣)が新会長に選任された。同議員連盟は、自民党が野党に転落した時代もあり平成20年3月から休眠状態だったが、知識基盤社会、成熟社会の中で改めてその機能をどのように再構築すべきかなど、短期大学の在り方を検討する重要な時期にさしかかったとの判断から活動を再開したもの。

 この日の総会は、田野瀬太道・衆議院議員の司会・進行で、再発足の呼びかけ人となった大島理森・衆議院議員(元文部大臣)、河村建夫・衆議院議員(元文部科学大臣)、小坂憲次・参議院議員が挨拶、その後、小坂議員が会長に選任された。

 小坂会長は、「これからは短大の役割が一層増してくる。そのための基本的な枠組みをさらにしっかりさせるため議連として頑張ってまいりたい」と語った。その後、文部科学省の吉田大輔・高等教育局長が挨拶、続いて里見朋香・高等教育局大学振興課長が「私立短期大学に於ける現状と課題」と題して説明を行った。この中で里見課長は、「短期大学には地元に根差した産業を支える人材を生み出していただいている。COC事業等も活用しながら短大の今後の発展に対しますます支援してまいりたい」と語った。

 また、日短協の佐藤弘毅会長は、「議連の再発足を大変力強く感じている。短大は国民に多様な高等教育の機会を提供する意味で国家社会にとって必須のことだと信じている。今後は本科(学位課程)、非学位課程、さまざまな国の制度を活用して地域の皆さんの細やかな人材ニーズに応えてまいりたい。国には高等教育の人材育成という観点、地方振興という観点から短大教育に特段のご理解を賜りたい」などと語った。その後、出席の議員を中心に短大振興等に関して意見交換が行われた。
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