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記事2014年4月3日 2302号 (2面) 
審議経過報告案を了承
「達成度テスト」は更に検討へ
高大接続特別部会

 中央教育審議会の高大接続特別部会(部会長=安西祐一郎・独立行政法人日本学術振興会理事長)は、3月25日、文部科学省内で第14回部会を開き、審議経過報告案を審議、最終的には各委員が了承、この日出された意見による修正は安西部会長に一任された。

 報告案の審議で焦点となったのは、「達成度テスト(発展レベル)」(仮称)で、委員からは、「達成度テスト基礎レベルと同テスト発展レベルの相対的な関係をもう少し考えるべきだ。十分な議論はされていない」「一点刻みの選抜もそんなに悪くない。論述形式で評価方法が明確なテストを今後考えていくべきだ」「(内容に)合教科・科目型があるが、合教科型か合科目型か明確に整理すべきだ」「達成度テストで小学校、中学校教育を揺さぶっていけない」といった意見が出された。

 こうした意見に安西部会長は、今後の検討課題だとし、また小・中学校への影響については、「世の中が混乱しないようにしたい」と語った。

 また、今後の予定については、3月28日の総会での報告・審議を経てパブリックコメントを実施、その後、審議の取りまとめに向け審議を続けていくと語った。

 審議経過報告の中で達成度テスト(発展レベル)に関しては、これからの大学教育を受けるために必要な「主体的に学び考える力」等の能力を測ることを主たる目的とすること。対象者は大学志願者を主たる対象とするが、大学で学ぶ力を自ら確認したい者の受験を可能にする方向で検討する。内容に関しては高校生活全般を通じて育成される汎用的能力等の測定を重視。「合教科・科目型」「総合型」の導入を検討、実施回数については高校教育への影響等を考慮する。実施方法では、一点刻みではなく、段階別、百分位等による成績提供を専門的に検討する。



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