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記事2013年9月13日 2283号 (1面) 
教職課程の質保証WG
専修免許状の取得における実践的科目必修化
与党の提言など踏まえ 慎重なトーンに修正

 文部科学省の教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協力者会議の「教職課程の質の保証等に関するワーキンググループ(以下、WG)」(座長=高橋香代・岡山県教育委員会教育委員長)は、9月6日、同省内で第5回会合を開き、WGの報告案について検討、ほぼ取りまとめた。字句等の修正の後、9月26日の協力者会議に報告される。
 同WGは昨年12月12日に既に報告を取りまとめていたが、その後、政権が交代、自由民主党の教育再生実行本部が、今年5月、「教師インターン制度」を導入し、新任教師は担任を持たず、学校で実践的な指導力の修得に専念できる仕組みを、定数措置を含め整備する、教育委員会が教師養成に一定の責任を持つ「教師塾」の全国展開を行うことなどの改革案を提言した。
 そのため、自民党改革案とWG報告の整合性を図るため、報告案の柱だった専修免許状の取得における実践的科目の必修化について、慎重なトーンに改めた修正案が提案され、一部に不満があったものの、WGとして修正を了承した。
 修正版では各大学院の教育課程において理論と実践の架橋を重視した実践的な科目を、専修免許状取得に必要な24単位の中に位置付け必修の単位とすることを促していく必要性等を指摘するにとどまっている。
 その実践的な科目としては主体的に学校教育活動に参画するインターンシップか、学校をフィールドとする活動の2種を、それぞれ大学院での事前指導・事後省察と組み合わせて実施するモデルが構想されている。
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