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記事2013年8月3日 2280号 (1面) 
10月に第61回全国私学教育研究集会大阪大会
私学教育の魅力探るを目標に
私学経営など6部会で研究
第61回全国私学教育研究集会大阪大会は、10月24・25の両日、大阪市内のホテルを会場に開かれる。主催は一般財団法人私学研修福祉会、後援は大阪府、大阪市、日本私立中学高等学校連合会。実施は大阪私立中学校高等学校連合会、近畿地区私立中学高等学校連合会、協力は一般財団法人日本私学教育研究所。今年の研究集会には全国から約800人の私立中学高校長や教員らが参加する。研究目標は、「私学教育の魅力を探る〜夢探し夢実現を目指して〜」。
 初日は、開会式の後、大阪府私立学校活動報告として、日本一・世界一を目標に活動する梅花中学高校チアリーディング部が全国トップレベルの演技を披露。続いて日私中高連の吉田晋会長と日私教研の中川武夫所長が、最新の教育政策と私学情勢を報告。その後、数多くのオリンピック選手を育成した井村雅代・一般社団法人井村シンクロクラブ代表理事が「教える力」と題して記念講演を行う。2日目は、終日、@私学経営A教育課程B法人管理事務運営C特色教育D生徒指導E人権教育の6部会での講演や研究発表、パネル討議等。
 このうち、私学経営部会は「私学行政と私学経営」が研究目標。實吉幹夫・東京女子学園中学高校理事長・校長が「中央から見た国と地方の教育行政と私学の対応―路を拓くための私学の闘いと経営方策―」の演題で講演、続いて大阪府府民文化部私学・大学課が「大阪府の私学行政と私学振興(仮)」について報告、小野田正利・大阪大学大学院人間科学研究科教授が「大阪の私学行政から見えてくるもの―私学の自主性と多様性はどうなるか?―」の演題で講演する。午後は、問題提起を兼ねて2題の事例報告、「教育行政と私学経営の課題と進路」をテーマに意見交換会が行われる。
 教育課程部会の研究目標は「グローバル化時代の私学教育」。午前中は竹内理・関西大学外国語学部長が「グローバル人材の育成と外国語教育」の演題で、平方邦行・工学院大学附属中学高校長が「グローバル化時代の私学教育」の演題でそれぞれ講演する。2校の中高一貫校からの実践報告。
 法人管理事務運営部会は、「『選ばれる私学』であるために、事務室が果たす役割を考える〜経営企画参画のための協働力の育成と情報発信〜」を研究目標に、少人数グループをベースに参加者が自ら考え議論する参加型セミナー形式で進められる。講師は企業のコンサルタント。
 特色教育部会の研究目標は「夢・希望を叶える私学の特色教育」。基調講演は、三川俊樹・追手門学院大学心理学部教授による「生徒の『生きる力』を育む―キャリア教育のアプローチ」。そのほかキャリア教育、不登校、IT教育の研究発表を通して、保護者の多種多様な志向性・ニーズに応えながら生徒の生きる力を育み「夢・希望を叶える」私学の特色教育の在り方を模索する。
 生徒指導部会の研究目標は、「大阪から全国へ〜生徒一人ひとりを大切にし、みんなが輝く教育の創造〜」。部会では大阪私立高校「退学生・留年生調査」の報告など四つの実践発表、大阪府警察本部生活安全部による講演、「高校生の自己責任はどこまでか!?」をテーマにパネル討議が行われる。人権教育部会の研究目標は、「共生と『個』の尊重」。成山治彦・大阪教育大学理事による基調講演「こうすればできる高校の特別支援教育」のほか、4つの研究発表が行われる。


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