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記事2013年7月23日 2279号 (1面) 
中教審・大学分科会 大学のグローバル化でWG
教育環境の国際化等検討
 中央教育審議会大学分科会の「大学のグローバル化に関するワーキング・グループ」(主査=二宮皓・比治山大学・比治山短期大学部学長)は7月17日、文部科学省で初会合を開いた。
 第7期大学分科会は当初より「大学のグローバル化の促進」を主要な審議事項の一つに掲げていた。また、5月28日に総理大臣に提出された教育再生実行会議第3次提言や、6月14日に閣議決定した「日本再興戦略」「第2期教育振興基本計画」もグローバル化への対応を重視。今後10年間で世界大学ランキングトップ100に日本の大学が10校以上入ることを目指しての「スーパーグローバル大学(仮称)」創設や、外国人留学生を30万人に倍増させる「留学生30万人計画」など、具体的な目標も示されている。
 同WGはこれらを踏まえ、外国大学との教育連携の促進、大学の教育環境の国際化・国際展開の促進、日本人の海外留学・外国人留学生受け入れの促進などについて議論を重ねていく。初回は自由討議として意見交換が行われ、「グローバル化を進める企業は、日本の若者がグローバル化に対応できないなら海外で採ればいい、という考え方になる。グローバル化されていない大学で学ぶことはリスクになる」「一部の大学を特区的に扱うのではなく、大学教育全体の根元を押し上げるべき」「優秀な外国人留学生を呼ぶには、卒業後に日本企業に就職でき、活躍できるという筋道がいる」「国際的な場で求められるのは問題解決能力。グローバル化対応には分野横断的な教養教育こそ必要ではないか」などの意見が委員から出た。
 当面は月1回ペースで会合を開く予定。


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