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記事2013年7月23日 2279号 (1面) 
日私学保連 平成25年総会・研修会開催
平成25年度事業計画等を決定 下村博文文科大臣が出席

 日本私立小学校中学校高等学校保護者会連合会(新延克己会長)は7月12日、香川県高松市内のホテルで平成25年度総会を、翌13日には研修会を開催。二百人近い私立学校の保護者や私立高校長らが出席した。
 今年の総会には現職の下村博文・文部科学大臣が出席、高校無償化・私立高校等就学支援金に関して大臣自ら見直しの方向性等について語った。
 この中で下村大臣は、「先の衆議院選挙で高校授業料無償化を見直すと党の公約に掲げた。文部科学省でその着手は終わった。これから与党で相談しながら、財務省、政府全体で理解を得て、出来たら来年の四月からスタートさせたいが、手続き的には相当大変な問題があり、都道府県の協力がなければなかなかスムーズにいかない部分があるが、文科省としては、準備は既に終わっている。財源は約四千億円、例えば年収八百万、九百万、それ以上の方には所得制限の対象になって頂いて、そこの財源で約一千億近く捻出し、公私間格差を是正し、低所得者層に対する給付型奨学金と新たな手厚いフォローアップをする」と語った。また、大臣在任中に公的教育支援を全面的に拡充したい、とも語った。
 大臣に先だってあいさつした新延会長は、「未来に向かって成長する活力を持ち続ける国であるためには豊かな個性と創造性を備え、心温かい人材が必要。人材育成にそれぞれの私学は建学の精神や教育理念の下、公教育の確保や健全性の確保に貢献しており本会の私学教育に寄せる期待は大きく、私学への支援と協力を一段と強めていきたい」と語った。
 そのほか総会には地元の浜田恵造・香川県知事らが出席した。
 このほか総会では平成二十五年度事業計画案などを原案通り承認、会則の一部改正を承認した。また、日本私立中学高等学校連合会の吉田晋会長が公私間格差是正に向けた取り組みをテーマに講演を行った。さらに尽誠学園高校生による尽誠太鼓の演奏が披露された。
 一方、二日目の研修会では清水哲雄・東京私学教育研究所長が家庭におおける学習環境の在り方について講演、その後、こんぴら信仰についての講演や、臨地研修などが行われた。


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