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記事2013年6月23日 2276号 (1面) 
中教審・大学分科会開催
教育再生会議等の議論踏まえて
大学改革の進め方等検討へ
 中央教育審議会の大学分科会(分科会長=安西祐一郎・独立行政法人日本学術振興会理事長)は六月十四日、文部科学省で第百十四回会合を開いた。政府の教育再生実行会議が五月二十八日に示した第三次提言「これからの大学教育等の在り方について」や、下村博文文部科学大臣が四月に発表した「人材力強化のための教育改革プラン」等を踏まえて、同分科会は具体的に大学改革の進め方を検討する。事務局によって検討が必要な視点に整理されたのは、「大学教育の質・量両面にわたる充実」「大学教育の質的転換」「我が国の大学のグローバル化の促進」「社会人の学び直し機能の強化」「大学のガバナンスの在り方」「大学院教育の在り方」の五点。これに対して複数の委員から「いずれも総論のレベルではこれまでに議論を尽くしている」との意見があり、今は具体的に手だてを検討する段階だ、との認識があらためて共有された。ある委員は教育再生実行会議の提言について、「学び直しの社会人を現在の十二万人から五年で二十四万人にするという目標は非現実的」と指摘。適切な目標設定・取り組みの提案には、過去の取り組みの結果検証などでエビデンスを得る努力をすべき、との意見を述べた。また、文部科学省の科学技術・学術審議会が四月二十二日に決定した「我が国の研究開発力の抜本的強化のための基本方針」は、大学院教育の在り方などに関して、中教審と連携した検討を実施するとしており、これにも同分科会が関わることになる。
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