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記事2013年6月23日 2276号 (1面) 
東京大学 秋入学 先送りし 4学期導入へ
 東京大学は六月十八日、平成二十七年度末までに現行の二学期制を改めて四学期制を導入する、との最終案をまとめた。七月末までに正式決定となる見通し。授業の始まりが年四回になるため、海外留学の機会の拡大が期待されるほか、六〜七月に海外の大学で開かれるサマーキャンプへの参加も可能になる。
 東大では一昨年、浜田純一総長が国際的に主流である秋入学への移行を提唱。留学しやすくし、海外からの留学生・研究者を受け入れやすくすることでグローバル化に対応する、との狙いがあったが、学内で検討した結果、国家資格試験等が三月卒業を前提としていて受験に支障が出るなどから秋入学移行は当面見送り、四学期制の導入が検討された。
 東大は四学期制について、@第一学期を四、五月として六〜八月を夏休みとし、残りを第二〜四学期とする。A現行の二学期をそれぞれ二つに分割する、という二案を示している。Aの場合でも、第二学期に必修科目でなく自由度の高いカリキュラムを組むことで六月から夏休みとすることが可能。いずれも授業時間数は現行の二学期制と変わらない。ひとつの科目を、二学期制では週一回十五週で履修するが、四学期制では週二回八週となり集中して学べるメリットもある。なお浜田総長は、秋季入学構想の早期実現を引き続き追求するとの姿勢を示している。
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