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記事2013年5月3日 2272号 (1面) 
大学入試 機能別に検討を求める意見
中教審高大接続特別部会が再開
入試センターの科目整理必要との声も
 中央教育審議会の高大接続特別部会は四月二十四日、都内で第六回部会を開き、高校教育の質保証をはじめとした高大接続の在り方等について審議を再開した。中教審の任期の切り替えなどから三カ月ぶりの開催となったもので、前期に続き安西祐一郎・独立行政法人日本学術振興会理事長が部会長に選任された。
 この日は、第七期中教審になって初の部会ということから、同省の板東久美子・高等教育局長が、高校から大学までの連携・協働が安倍内閣の進める教育再生の重要なテーマで、政府の教育再生実行会議では、大学教育の質・量の在り方やグローバル人材の育成等の検討の後、大学入試の在り方が議論される見通しで、同会議には中教審高大接続特別部会で議論した論点等を報告し、議論を深めてもらい、両会議の連動を図っていく考えを明らかにした。その後、前回までの検討状況や高校の質保証について審議している中教審の高等学校教育部会の審議状況、世界の主要国の大学入試制度等が説明されたほか、委員から意見発表が行われた。その中では、選抜性の低い入学者選抜を行う私立大学もあることから大学のグループ分けをした上での検討の必要性を指摘する意見、大学の学部・学科の教育容を十分把握した上で進学先を選んでいるのではなく、ランク分けで選んでいる実態等を指摘する意見、一般入試でも大学の機能別類型制を考えるべきだといった意見が複数の委員から出された。大学の数だけ入試があるのではなく、共通の入試が必要、大学入試センターが高校の多様な科目に合わせた入試科目を開設していることの再考を求める意見も聞かれた。


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