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記事2013年11月3日 2288号 (1面)
大学のガバナンス改革等 「骨子案」をたたき台に検討
大学分科会組織運営部会
中央教育審議会の大学分科会・組織運営部会(部会長=河田悌一・日本私立学校振興・共済事業団理事長)は10月29日、文部科学省内で第5回会合を開催。審議まとめの内容について、骨子案をたたき台に検討が行われた。
骨子案は「大学ガバナンスの現状」「大学ガバナンス改革の推進」「国による改革の支援」の3章構成。メーンは改革推進の章で「学長のリーダーシップの確立」「学長の選考・評価」「学部長等の選考・評価」「教授会の役割の明確化」「監事の役割」の節に分けて細かく述べている。前提として、改革には国公私立の設置主体の性格を踏まえた検討が必要としており、私立大学は「理事会と学長との関係は各大学の設置形態や沿革等により多様であるが、それぞれの特色を踏まえつつ、学長と理事会との調和の下に(学長が)リーダーシップを発揮していくことが必要」としている。
この骨子案について各委員が意見を述べた。私立大学に関する意見には「序章の中に『国が示す方向性に基づいて』とあるが、これは大学の多様性を損なう恐れがある。特に私立大学にとっては存在意義にまで関わることだ」と考慮を求めるものや、「理事会に関する記述がほとんど無い。各大学は理事会と教授会との調整等に工夫されている。それも反映させたい」等があった。
なお、議論に先立って片峰茂・長崎大学学長と市川太一・広島修道大学学長からの個別ヒアリングと、田中愛治・早稲田大学理事による米英における大学のガバナンスの解説があり、これらも審議まとめに反映される。
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