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記事2012年9月3日 2248号 (1面) 
私立高校生の増加顕著
文部科学省 平成24年度学校基本調査速報を公表
大学生数が前年度比減少
就職者は校種超え増加傾向

 文部科学省は八月二十七日、平成二十四年度学校基本調査の速報値を公表した。それによると増加傾向にあった大学生数が前年度比で約一万八千人減少、その一方で専門学校生は前年度比で約四千人増え、三年連続の増加となった。また、高校生では公立高校生が前年度比約九千七百人減少したのに対して、私立高校生は約一万六千人の増加となった。これにより私立高校生の高校生全体に占める割合は前年度比で〇・五ポイント上昇、三〇・四%となった。

 学校基本調査は毎年五月一日現在で幼稚園から大学院までの学校数や在学者数、卒業後の進路状況等をまとめたもので、八月に公表されるのは速報値。その中から目立った傾向を見ると――。
 幼稚園は、園数では国公私立合わせて前年度比百二十八校減り、一万三千百七十一校となったが、園児数は前年度と比べ八千四十七人増え百六十万四千二百十七人を数えた。国公立が園児数を減らす中、私立幼稚園の園児数は百三十一万四千九百五十五人で前年度比一万一千百五十二人増加した。小学校に関しては前年度比、学校数にして二百六十一校、児童数では十二万二千六百五十四人減少したが、そのうち私立小学校に関しては学校数が四校増え、二百二十校となったものの、児童数は三百五十八人減って七万八千六百四十一人となった。中学校も減少傾向にあり、私立中学校の生徒数は二十五万一千三百二十五人で、前年度比三千三百七十八人減少した。学校数は三校増え七百六十六校だった。
 高校の学校数は、前年度と比べ私立で二校、公立で三十六校減り五千二十二校となったが(国立は増減なし)、国公私立全体の生徒数は六千二百五十四人増え三百三十五万五千五百九人となった。その中にあって国立は六十四人、公立は九千七百十三人それぞれ生徒数を減らしたが、私立は一万六千三十一人増えて百一万八千八百七十四人となった。私立高校生の比率三〇・四%で、近年にない高い比率となった。


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