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記事2011年7月13日 2210号 (2面) 
全国私立看護高校協会総会
教員確保等が課題に 23年度事業計画等も決定
全国私立看護高等学校協会(会長=佐藤仁作・仁愛高校長)は、六月二十日、東京・市ヶ谷の私学会館で総会を開き、平成二十三年度事業計画、同予算を決めたほか、二十二年度の事業報告・決算報告を承認した。この日は指導助言者として文部科学省の福村知加子・児童生徒課産業教育振興室教科調査官が出席、看護に関する学科を取り巻く情勢と新教育課程編成上の課題について講演した。福村氏は高校と専攻科の五年一貫教育がほかの養成機関とそん色がないと見られるよう、厚生労働省が発表した看護師に求められる実践能力と卒業時の到達目標について考えてほしいなどと語った。新年度の事業計画は前年度を踏襲し、私立高等学校の看護教育の振興発展に関する事業、進路対策、助成対策、実態調査の実施等が柱。福村教科調査官を交えて行われた研究協議や情報交換では、実習病院や高校の看護教員の確保の難しさなどが参加者から次々と報告された。特に高校の看護教員に関しては、大学看護学部を卒業後、高校看護教員に就職する学生が少ないこと、現場経験を持つ社会人を積極的に活用したくてもなかなか特別免許、期限のある臨時免許を発行してもらうことすら難しく、県教育委員会の担当者によっても対応が異なることから、看護教員について国が検定試験を行ってほしいとの声も聞かれた。このほか五年一貫課程卒業者に対する大学への編入学実現については目立った進展が見られていないことなども報告された。
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