日本私立小学校連合会は六月十日、東京・市ヶ谷の私学会館で定期総会を開催し、平成二十二年度事業・決算報告、二十三年度事業計画・予算を承認した。また、総会後に開かれた理事会で退任する平野吉三会長の後任に清水良一・立教女学院小学校校長が就任することが決まった。任期は二年間。平野会長はあいさつの中で、「会長在職中の多くの人との出会いは自分にとって大きな宝。生涯忘れられない出会いとなった」と会長在任時代を振り返った。
　二十三年度事業計画に関しては、講演やフィールドワークなどからなる「全国幹部研修会」を来年一月十九日から二十一日までの三日間、東京・市ヶ谷の私学会館で開催する。全国幹部研修会の初日には同連合会の結成七十周年記念式典を挙行。また結成七十周年記念事業計画については園田達彦事務局長から記念講演、記念式典、祝賀会等を行う計画などが報告された。「全国教員夏季研修会」は八月十六、十七の両日、京都市のグランドプリンスホテル京都で開催する。
　東日本大震災に関しては、園田事務局長から義援金等含めて被災校への対応等が報告され、仙台市の聖ウルスラ学院英智小学校・中学校の伊藤宣子校長が被災状況とともに、被災から三カ月経過し、「子どもの中に、希望の動きが見えてきた」と明るい兆しも見えてきたことなどを報告した。
　このほか、二十二年度で退任する役員を表彰した。退任するのは、下地一市・札幌三育小学校長、中尾正信・聖マリア小学校長、平野吉三・啓明学園理事長、功力俊文・日本女子大学附属豊明小学校長、岩�ｱ優・雲雀丘学園小学校長の五人。