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記事2011年4月23日 2202号 (1面) 
被災生徒を積極受け入れへ-全国の私立中学・高校
中学校で1400人、高校で5000人
ホームステイで心のケアも
 日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学高校長)は、四月十九日、東日本大震災で被災した生徒について、公私立を問わず全国各地の私立中学高校が学費の減免を考慮して一時転入として受け入れることを公表した。今回の一時転入は、被災した保護者が地元の復興や事業の再生に集中して取り組んでいる間、生徒の希望に応じ、全国各地の私立中学高校が授業料を徴収せず生徒を受け入れ、同時に、生活の安心・安全を確保し心のケアを図るため、学校と連携したホームステイ先(在校生等の学校関係者宅)や、学校の寮を用意し、生徒に経済的負担がかからないよう配慮したもの。被災した保護者の生活再建に一定の目途がついた段階で生徒は家庭に戻り地元の学校に通学してもらい、地元の学校の復興にも貢献したいとしている。
 下表は同連合会が四月十四日現在でまとめたもの。受け入れに関しては各学校が個別に対応、あるいは「若干名」など人数が確定していない部分もあるが、人数が確定しているものだけでも受け入れ可能校・生徒は、中学校で二百九十九校・千四百三十九人、高校(全日制・定時制)では八百校・五千百三十人に及ぶ。東京や福岡では千人を超える生徒を受け入れる用意がある。高校(通信制)は三十五校・三百七十人の受け入れが可能。吉田会長は、制服などは学校の納入業者に、通学定期券は鉄道事業者に提供を要請したいとも語っており、被災生徒の受け入れ環境を引き続き充実させていく考え。
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