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記事2011年3月13日 2198号 (2面) 
理科教育 設備基準の細目改訂
部会長に無藤隆白梅学園大学教授が就任
初等中等教育分科会教育課程部会
 中央教育審議会は三月七日、文部科学省で初等中等教育分科会・教育課程部会を開催した。第六期中教審での初会合。
 部会長には無藤隆・白梅学園大学教授が、部会長代理には安彦忠彦・早稲田大学教育・総合科学学術院教授(特任)が選任された。挨拶した無藤部会長は、小学校で今年四月から、中学校で来年四月から新教育課程が本格実施され、授業時間が増えることに触れて、学校をサポートしていく仕組みの確立が必要などと語った。
 その後は初会合のため、文部科学省から学習指導要領の変遷などの説明が行われた後、新任委員から意見発表が行われた。委員からは「生きる力を身に付けた子供が希望する大学に入れるような入試制度に変えるべきだ。子供たちを教える先生を選び、育成することが重要で、教育に適さない先生には他のキャリアに進むような方法を考えてほしい」「学校現場の先生方は最先端の情報を欲しがっている。(最先端の情報を学校現場に提供できる)そうした仕組みを作った方がいい」「(立教大学で)専門を英語で教えることを始めて五年になる。高校教育を変えてもらわなくてはいけない。高校の教育課程改訂への対応は不十分だ」といった意見が聞かれた。
 またこの日の部会では、「理科教育のための設備の基準に関する細目を定める省令の一部を改正する省令案」が文部科学省から説明され、教育課程部会として承認することを決めた。この省令改正は、新学習指導要領が実施されるのに合わせて、理科教育振興法に基づく理科教育のための設備の基準に関する細目を定めるもの。
 今回の改正では、理数好きな児童生徒が増えるよう、理科、数学に関する教育のための設備基準を改訂、また特別支援学校での算数・数学に関する教育のための設備の基準について障害種による区分方法を変更する。パブリックコメントを経て四月下旬以降に省令の改正を公示する予定だが、同省は今年度中に高校についても改訂する意向。小学校等の設備基準は平成二十三年度分の国庫補助から、中学校等の設備基準は平成二十四年度から適用される。
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