文部科学省は平成二十三年度から「科学の甲子園」を創設する。若者の理科離れなどが叫ばれる中で、科学好きの生徒が切磋琢磨し評価される場を構築することで科学好きの裾野を広げ、トップ層を伸ばすのがねらい。独立行政法人科学技術振興機構（ＪＳＴ）が中心となり実施される。今後は、四月末までに都道府県教育委員会に対して都道府県代表選抜を行うか等を調査、今年八月から来年二月にかけ都道府県代表選抜を行った上で、平成二十四年三月二十四日から二十六日に全国大会を実施する。県内の参加校が百校を超える場合は一県で二校参加、出場校（チーム）は六人から八人編成。二校でチームを編成することもできる。県代表選抜がない県ではＪＳＴの全国予選に参加できる。全国大会は二泊三日の日程、五十チーム以上、数百人の高校生が参加の見通し。競技は数学、情報、物理、化学、生物、地学から出題され、筆記試験、実験、観察、工作で競い合う。知識量、思考力、チームワーク力が問われる。優勝、第二位などの形で成績優秀校が決まる。同省では私立高校にも積極的に参加してほしいと話している。