大阪私立中学校高等学校連合会（会長＝平岡正巳会長）は十一月十四日、大阪市の大阪市中央公会堂で「六十周年記念式典」を開催した。府内の私立中学高校から学校関係者と保護者のほか、百人を超える国会議員、府議会議員も出席した。
　式典の冒頭、式辞を述べた平岡会長は、近年、橋下知事の誕生とともにこれまで経験したことのない経常費補助の削減に遭遇、その一方で高校生収容セーフティーネット施策が行われ、私立学校の保護者や生徒には福音となったものの、私立学校の設置者には厳しい側面があったことに言及。その後、一校を除き連合会傘下の百一校が施策に賛同、結果、平成二十三年度の生徒募集では私学に大きなうねりが来たこと、ただし私立学校運営は八方ふさがりであるため、事態の改善に取り組みたいと語った。
　また、多様化が進む時こそ、私立学校の出番で、各私立学校が特色を発揮して保護者や社会のニーズに応えるべく精進していくことを約束すると語り、式辞を結んだ。
　この後、府知事選挙のため不在の知事に代わり綛山哲男副知事が祝辞を述べ、今年度、私立高校が大幅に生徒数を増加させたことに触れ、保護者に支持された魅力ある教育の提供を通じ教育日本一の実現への協力を要請した。また横倉廉幸大阪府議会副議長が今後も私学の振興に努めていく考えを強調した。その後、日本私立中学高等学校連合会の吉田晋会長が祝辞を述べた。
　来賓祝辞に続いては、大阪府知事感謝状の贈呈、大阪私立中学校高等学校連合会表彰、同連合会長感謝状や同連合会長特別感謝状の贈呈が行われ、閉式となった。