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記事2011年11月13日 2221号 (1面) 
第59回全国私学教育研究集会群馬大会開催
日本の未来を拓く私学教育求め440人が参加
今年で五十九回目となる「全国私学教育研究集会」の群馬大会が十月二十七、二十八の両日、高崎市の群馬音楽センターや市内のホテルを会場に開かれた。「日本の未来を拓く私学教育」を研究目標に掲げた群馬大会には全国から約四百四十人の私立中学高校の教員や校長らが参加した。
 財団法人私学研修福祉会が主催、群馬県、高崎市、日本私立中学高等学校連合会が後援、群馬県私立中学高等学校協会等が実施、財団法人日本私学教育研究所が協力。
 大澤正明・群馬県知事、文部官僚出身の富岡賢治・高崎市長が出席する中で開かれた開会式では、冒頭、財団法人日本私学教育研究所の吉田晋理事長が挨拶に立ち、「未来を拓くのは勿論、いままでの日本の中等教育を担ってきた私立学校の役割は大きい。私学が日本の教育を支えてきたという気持ちを忘れず、皆さんと一緒になって大会を運営し、それが二十一世紀を担う子どもたちに良い教育を授けられる基本となると信じている」と語った。その後、堀井基章・関東地区私立中学高等学校協議会長が実行委員長として挨拶、続いて小茂田惠三・群馬県私立中学高等学校協会長が歓迎挨拶を行った。
 群馬県知事の挨拶などの後、平成二十四年度の開催県・岩手県の小田島順造・岩手県私学協会長が次年度大会へ参加を呼び掛ける挨拶を行った。
 開会式に続いては、吉田晋・日本私立中学高等学校連合会長が「私学教育への取り組みについて」と題して、私立中学高校をめぐる政府等の政策の現状や課題等を報告。その後、戦後、復興を目指して創設された市民オーケストラが出発点の群馬交響楽団の五十嵐靖男常務理事が群響の歴史や活動等を紹介、上野正博氏指揮で約一時間半にわたり「トルコ行進曲(ベートーベン)」「カルメン第一組曲(ビゼー)」「夏の思い出(中田喜直)等の楽曲がフルオーケストラで演奏された。
 二日目は部会での研究討議。私学経営部会では、「次世代リーダーの育成」をテーマにフォーラム・ディスカッションが開かれ、リーダーの役割や資質等が話し合われた。
来年度は10月11・12日に盛岡で岩手大会

 来年度の「全国私学教育研究集会」は、平成二十四年十月十一・十二の両日、岩手県盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡NEW WINGを会場に開かれる。
 主催は財団法人日本私学教育研究所と財団法人私学研修福祉会。六十回目となる岩手大会の研究目標は、「未来を拓く私学教育〜人間力を養い人格の完成を目指す〜」。全国から私立中学高校の校長や教員など約六百人が参加する予定。
 研究集会は例年通り、初日が全体集会、二日目が部会での研究討議。
 全体集会では吉田晋・日本私立中学高等学校連合会長と中川武夫・財団法人日本私学教育研究所長が報告を行うほか、直木賞をはじめ数多くの文学賞を受賞している作家の高橋克彦氏が「和のこころ」をテーマに記念講演を行う。二日目は六部会が開かれる。各部会の研究目標は次の通り。
 @私学経営=「少子化時代に対応した私学経営のあり方」A教育課程=「新学習指導要領と私学がつくる魅力ある教育課程」B法人管理事務運営=「学校が抱えるリスク〜そのときのために…〜」C進路指導=「社会の変化に対応し、一人ひとりに寄り添い夢をかなえる進路指導の実践」D生徒指導=「規範意識の低下にどう対応するか」E特色教育=「私学における独自性と公共性の今日的意味を考える」

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