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記事2011年1月23日 2193号 (2面) 
日私中高連が平成22年度調査報告書
私立高校生前年度比0.6%増加
私立中学生は減少傾向続く
 日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学高校理事長・校長)は、このほど「平成二十二年度調査報告書」をまとめた。この調査は同連合会が毎年、生徒数や学級数、教職員数等を調査しているもの。
 高校と中学校の現状をみると――。
 ■私立高校全日制(中等教育学校後期課程含む)=休校中を除いた全国の活動校は、私立高校が千三百七校、私立中等教育学校が十二校で、合わせて千三百十九校。
 男女別の内訳は男子校が百十七校(八・九%)、女子校が三百校(二二・七%)、共学校が八百九十六校(六七・九%)、男子部・女子部校が六校(〇・五%)だった。一校当たりの平均学級数は前年度と同数の二十二・四学級。生徒総数は九十九万六千五百八十人で、前年度と比べ五千四百五十三人(〇・六%)増えていた。
 一校当たりの生徒数は約七百五十六人で前年度比三人の増加。その中では普通科が八六・六%を占め、商業科と工業科を合わせても七%にすぎない。学則定員に対する在籍生徒数を示す学則定員充足率は全国平均で七八・〇%、前年度比一・二ポイントの増加。ただし学則定員充足校は全体の約一九%。平成二十二年度の入学者数は三十四万九千五百四十二人で前年度比三・七%の増加。入学志願者数は前年度比二・九%増えていた。
 ■私立高等学校定時制=全国の活動校は十三校、生徒数は三千六百四十一人、学則定員充足率は八八・二%だった。十三校中、学則定員を上回った高校は四校だった。
 私立高校生の増加について、同連合会は中卒者の大幅増や高校等就学支援金等の影響等があったとみており、就学支援金の効果については引き続き検証していく方針。
 ■私立中学校=活動校は私立中学校が七百二十一校、中等教育学校前期課程が十六校、合わせて七百三十七校。内訳は、男子校が九十一校(一二・三%)、女子校二百十二校(二八・八%)、共学校四百三十校(五八・三%)、男子部・女子部校四校(〇・五%)。
 生徒数は、二十五万九千七百十人で、前年度と比べ三千八百八十二人(一・五%)の減少。
 一校当たりの生徒数は約三百五十二人、前年度と比べ約十二人の減少。学則定員充足率は七八・八%。前年度比二・四ポイントの低下。
 入学者数は八万五千九百十三人で入学定員に対する充足率は八一・三%、ここ十年間では十九年度の九〇・五%をピークに減少傾向が続いている。
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