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記事2010年9月23日 2182号 (1面)
文化庁 国語に関する世論調査発表
読めない字があったら 携帯の漢字変換で26% 「調べない」が34%も
文化庁はこのほど、平成二十一年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。新聞・雑誌離れが進む半面、若い世代を中心にウェブニュースの浸透がうかがえる。 新聞をどの程度読むかという問いに対しては、「読む」(「よく読む」と「時々読む」の合計)は七五・八%で、前回調査より三・六ポイント減少した。「読まない」は二四・一%で、六十歳以上を除くすべての年代で増加。特に、十六〜十九歳、二十代では「読まない」が五割を超えており、新聞離れが進んでいる。 これに対して、ウェブニュースを「読む」は四〇・六%で、前回調査から八・五ポイント増加。すべての年代で前回調査より増えているが、十六〜十九歳、二十代、三十代では、七〇%前後が「読む」と回答しており、新聞・雑誌を上回っている。 新聞や雑誌などで読めない字があったときに調べる手段(複数回答)としては、「本の形になっている辞書」が二九・六%でトップ。次いで「携帯電話の漢字変換」二五・七%、「電子辞書」一二・二%、「インターネット上の辞書」一一・一%、「ワープロ、パソコンの漢字変換」七・〇%の順。「携帯電話の漢字変換」と「ワープロ、パソコンの漢字変換」を合わせると、「本の形になっている辞書」を上回る。「本の形になっている辞書」は年代が上がるにつれ増加するのに対し、十六歳〜四十代では三割以上が「携帯電話の漢字変換」を選択している。 半面、「調べない」という回答が三四・二%あり、六十歳以上でその傾向が強い。 漢字に対する意識では、「使い方にあまり自信がない」は二八・七%で、前回調査から一二・六ポイント減。「使い方にかなり自信がある」は四・九ポイント増の一三・一%だった。 本調査は今年二月から三月にかけて、全国の十六歳以上の男女六千七百三十人を対象に個別面接調査により実施。四千百八人から回答を得た。有効回収率は六一・〇%。
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