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記事2010年6月3日 2172号 (2面) 
全国経理教育協会通常総会 公益社団化申請等決める
検定受験者想定上回り増加

 社団法人全国経理教育協会(吉田松雄理事長)は五月二十七日、都内のホテルで第六十九回通常総会を開き、平成二十一年度の事業報告、収支決算を承認するとともに、公益認定社団法人を目指して申請手続きを進めていく方針を決定した。
 総会の冒頭、挨拶に立った吉田理事長は、検定事業、組織、経営の見直しを進め、公益社団化に全力をあげて取り組んでいること、検定受験者数が当初の想定数を上回ったこと、コスト削減の効果から数年ぶりに黒字経営に転じたことなどを報告したうえで、「ようやく明るい日差しが見えてきた」などと語り、引き続き、経営改革等に前向きに取り組んでいく考えを強調した。
 同協会では、平成二十一年度は八種目延べ二十二回の検定試験を実施、十八万三千八百五十二人が受験した。前年度と比べると三・五%の減少だが、当初の想定数(十七万人)を上回り、コスト削減が功を奏し、減収増益を確保。また新規入会者(三人)もあったことから会員校にV字回復への期待感や経営改革等への熱意が高まっている。
 今後は、公益社団化を念頭に検定事業の更なる公正性の担保、赤字′汳閧フ再検討、組織の見直しなどを進めつつ、五年をかけて検定受験者数三十万人獲得等を目指す。

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