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記事2010年12月13日 2190号 (2面) 
リーディング大学院の「ビジョン」を審議
世界を牽引する博士人材を養成
大学分科会大学院部会
 中央教育審議会大学分科会の大学院部会(部会長=有信睦弘・東京大学監事)は十二月八日、文部科学省内で会議を開き、リーディング大学院のビジョンについて審議を行った。リーディング大学院については、今年六月に閣議決定した「新成長戦略」の中で、世界を牽引するリーダーとなる博士人材を養成するリーディング大学院の構築を提言。これを受けて、文科省は新規事業として「博士課程教育リーディングプログラム」(二十三年度概算要求額五十二億円)を打ち出した。しかし、同プログラムは、十一月に行われた事業仕分け第三弾で「見直しを要する」と判定。大学院改革・博士課程改革のビジョンが示されていないこと、本来、運営費交付金や私学助成の中でやるべきことで特別枠要望でやることではないこと、の二点が理由とされた。
 こうした判定について、委員からは「ビジョンを示せば付いてくるか、といえば難しい。良い取り組みがボトムアップで上がってくるのが、高等教育のメカニズムの良いところだ」「各大学へのメッセージが伝わるように、プログラムの透明性、審査の透明性を高めることが必要」「学生が気になるのは、卒業する五年後に、社会がどう変わっているか。優秀な学生の進学を促すには、博士取得者のキャリアパス、受け皿づくりの政策が必要だ」などの意見が出た。
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