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記事2010年12月13日 2190号 (0面) 
私立高授業料無料なら「私立高選択」42%
教育費は「負担」78%
岡山県私学協会が保護者対象に調査
 岡山県私学協会(森靖喜会長=森教育学園理事長)はこのほど、九月に実施した「私立高等学校における教育に関する保護者アンケート調査」の集計結果を公表した。県内私立高校生(二十三校)の保護者一千人を対象に実施、うち八百九十八人から有効回答を得た。
 調査結果によると、施設・設備や学校の特色・個性、生徒指導、行事・部活、教員、雰囲気、授業内容、大学等への進学等に関して私立・公立高校を比較した結果では、全項目で私立高校の評価が公立高校を大きく上回った。例えば生徒指導では「私立高校が良い」との回答は四六・八%、「公立高校が良い」は五・八%、教員に関しては「私立が良い」が四〇・三%、「公立」が五・一%など。ただし「どちらとも言えない」との回答割合が選択肢の中で最も高い項目(例えば学校の雰囲気、授業内容、大学等への進学など)もあった。
 保護者や生徒が学校(私立高校)選択で重視したものとしては、「学科等の教育内容」が第一位、以下、「校風が良い」「進路指導が良い」「きめ細かな学習指導」「熱心な教職員」など。また学校選択で入学金・授業料の金額の多少が影響したかでは「大いに影響」が三七・〇%、「多少影響」が三六・〇%で、両者で七割強に達した。
 教育費に関しては、「大変負担」「やや負担」合わせて七八・五%。
 仮に公立高校と同様に私立高校の授業料が無料となった場合、私立、公立どちらを選ぶかでは、「私立高校を選択」が四二・三%で、「公立選択」(八・五%)を大きく上回った。教育費の公私間格差に関しては「縮小すべき」との回答が六五・四%にも達した。就学支援金の今後の方向性に関しては「多くの生徒の支援に重点を置くべき」が四一・六%で最多だった。
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