第五十八回全国私学教育研究集会長崎大会が十月十四・十五の両日、佐世保市のハウステンボス内のホテルやホール等を会場に開かれ、全国から六百人超える私立中学高校の校長や教員らが参加した。
　この研究集会は財団法人日本私学教育研究所、財団法人私学研修福祉会が主催、長崎県、佐世保市、日本私立中学高等学校連合会が後援、長崎県私立中学高等学校協会、九州地区私立中学高等学校協議会が実施したもの。「時代を創造する人材の育成を目指して―私学教育の挑戦―」を研究目標に、私学経営や教育課程など六部会での研究協議等が行われた。
　初日の開会式では、中村法道長崎県知事ら来賓が出席する中、主催者を代表して同研究所の吉田晋理事長が、各学校が研修の成果を日本の教育、二十一世の社会的資本とも言える子供達により良き教育を与えることに生かしてほしい旨の挨拶を行い、実行委員長の上田祐規・九州地区私立中学高等学校協議会長は「私学でなければできない教育を目指して努力しなければ世の中から私学はいらないと言われる。研修会で先生方が話し合うなどして私学教育がより実りあるものとなることを祈念している」と語った。長崎県私立中学高等学校協会の安部直樹会長は歓迎の挨拶を行った。
　開会式後の全体集会では、鶴鳴学園長崎女子高校龍踊部の「龍踊り（じゃおどり）」の披露、吉田理事長（日本私立中学高等学校連合会長）の私学を巡る最新情勢報告、作家・柳田邦男氏の記念講演が行われた。二日目は終日、部会で研究協議となった。
（近く詳報）