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全私学新聞

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記事2010年11月3日 2186号 (1面) 
全審連が創立60周年記念式典
113人に文科大臣表彰
総会では私学教育が当面する課題など協議
 全国私立学校審議会連合会(近藤彰郎会長=八雲学園理事長・校長)は十月二十一・二十二の両日、東京・新宿区のヒルトン東京で創立六十周年記念式典と第六十五回総会を開催した。記念式典は二十一日に行われ、文部科学省から清水潔事務次官(木大臣の代理)、地元東京都から石原慎太郎知事らが出席、私学教育の充実発展に期待する旨の挨拶を行った。記念式典では都道府県私立学校審議会委員として功労のあった百十三人に清水事務次官から文部科学大臣表彰状が授与された。そのほか全審連会長感謝状の贈呈、私立学校審議会委員功労者表彰なども行われた。
 創立六十周年記念式典の冒頭、式辞を述べた近藤会長は、「もとより教育は、子ども達一人一人の人格や個性を大切に育むことに他ならない。私立学校はこれまでも、公教育の一翼を担う存在として、各学校ごとに「建学の精神」に基づいた独自の教育理念のもと、時代の要請に応じた特色ある多種多様な教育を展開し、有為な人材を数多く社会へ送り出してきました。その経験と実績を活かし、成熟し、また、グローバル化が進んだ我が国を今後も発展させ続けて行くために、他に責任を転嫁することなく、その役割を全うしていく覚悟です」と語り、また「本連合会としても、私立学校の原点を見失うことなく、国家国民のため、特色ある教育の一層の充実と発展を目指してその役割を全うしていく所存」と語った。その後、来賓あいさつでは木義明文部科学大臣は(清水潔事務次官が代読)は、「(全審連は)私立学校を取り巻く様々な課題について専門的な且つ高い見地から研究協議を行うなど我が国の初等中等教育並びに専修学校各種学校教育における私学の振興と健全な発展に大きく寄与してきた」と語ると共に、引き続いて私学振興に取り組んでいく考えを表明した。石原東京都知事は、権利を主張するばかりで義務を果たさない人間が増えたことや児童ポルノのまん延などを挙げ、日本の教育を本気で直す必要性、小さい時からの道徳の重要性などを力説、私立学校こそそうしたことを実践し、文部科学省や国を突き上げてほしいと語り、文部科学省にはもっと教育現場を見るようにしてほしいと注文した。記念式典終了後からは総会、専門部会での協議、情報交換、懇親会が行われ、翌二十二日には講演会や総会が行われた。(近く詳報)
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