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記事2009年9月23日 2148号 (1面) 
高卒予定者への求人半減
厳しさ増す雇用環境 厚労省調べ


 厚生労働省は九月十一日、来年三月の高校・中学校卒業者の求職・求人状況を公表した。
 それによると、高校卒業予定者に対する求人数は、前年同期と比べ四八・八%も落ち込んでいることが明らかになった、中学校卒業予定者も五〇・二%の減少で、雇用環境は若者を中心に極めて厳しい情勢にあることが明らかになった。求人数は十三万五千人、昨年同期には二十六万四千人の求人があった。来春、高校を卒業して就職を希望している者(求職者数)は、十九万一千人で、前年同期に比べ五・五%の減少だった。
 その結果求人倍率は〇・七一倍で、前年同期を〇・六〇ポイント下回った。
 一方、かつて金の卵と言われた中学校卒業予定者の雇用環境は様変わりしており、求人総数は五百人。求職者数は二千七百人で、前年同期に比べ二・一%減少していた。求人倍率は〇・一九倍で、前年同期を〇・一九ポイント下回っていた。
 来春高校卒業予定者の求人では、東海地区が前年度比五六・二%の減少で、全国で最も落ち込みが大きく、次いで関東(五一・六%減)、東北(五〇・四%減)などの順だった。求人倍率では北海道や南九州地区が〇・二六倍で最も深刻な状況だ。京浜地区の求人倍率は一・八三と全国でも群を抜いて良好。それでも求人倍率の低下幅で言うと京浜地区の低下が最も大きくなっている。

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