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記事2009年9月13日 2147号 (1面)
校舎のエコ改修でモデルプラン
国研 3タイプで効果試算
教育現場でもCO2削減が重要課題となりつつある。そうした中、国立教育政策研究所はこのほど「校舎のエコ改修の推進のために〜モデルプランにおける環境対策のシミュレーション結果〜」と題する報告書をまとめた。既設校舎のエコ改修のモデルプランを作成し、それらがどの程度CO2削減効果があるかのシミュレーションをしたもので、気候によって削減幅に開きはあるものの、エコ改修のモデルプランを実施すれば、改修前と比べ二五%から三八%のCO2削減が見込まれることなどが明らかになった。 モデルプランは、築三十五年の老朽校舎(四階建、五一〇〇平方b)に従来型の耐震補強・老朽改善を行い、新たにエコ改修を加えたもの。温暖地(普通教室冷房なし)、同(冷房あり)、寒冷地の三タイプを想定した。 温暖地仕様では外壁や窓、屋上、間仕切りなどの断熱、照度センサー、人感センサー付き照明器具、トイレでは泡沫水洗、擬音装置、FF型石油暖房機などの改修を行った。その結果、温暖地で三七、八%、寒冷地でも二五%のCO2削減効果が期待できることが分かった。 工事費用は、耐震補強等込み・温暖地で一平方b当たり十二万円強、同・寒冷地で十四万円弱で、うちエコ改修分は温暖地で三・三〜三・六万円、寒冷地で四・九万円となることが分かった。 |
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