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記事2009年7月13日 2142号 (2面) 
夏休みには局地的大雨などに注意を
気象庁が学校関係者に呼びかけ

 まもなく夏休み。
 地域や旅行先で川遊びなどに出かける子供たちは多いが、気象庁では局地的な大雨で川の水位が急速に上昇することがあるとして、学校関係者に児童生徒への注意喚起を要請している。
 昨年七月二十八日、兵庫県神戸市灘区の都賀川が局地的大雨により急激に増水、河川内の親水公園で水遊びしていた子供たちが流され、五人が死亡する痛ましい事故が発生した。わずか十分間に水位が一・三メートルも上昇しての事故だった。
 気象庁は、こうした局地的大雨から身を守るための三要素として、「被害をイメージする力」「危険を感じる冷静な心」「避難を決断する勇気」の大切さを挙げており、河川の周囲だけではなく、都市部では地下街、地下ガレージ、アンダーパスなどでも局地的大雨により十数分で雨水が流れ込む、水圧で外れたマンホールに転落するなどの被害が発生する可能性がある、としている。
 最新の気象情報を確認、空や川の変化の様子を観察することが大事で、水かさが増えてきた、水が濁ってきた、真っ黒な雲が近づき、周囲が急に暗くなった、ヒヤッとした冷たい風が吹き出す、大粒の雨やひょうが降り出す、水辺の近くでサイレンが聞こえるなどは要注意としている。
 雨は遊んでいる地域では降っていないが、上流の山間部で降っていることもあり、そうした雨が川に集中すると激しい増水となって下流域を襲う場合がある。「自分の安全は自分で守る」「雨が降ったら、川は危険」と日頃からしっかりと心に刻んでいることが大切で、夏休みを前に気象庁では一層の注意を呼びかけている。



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