文部科学省はこのほど平成二十一年三月（二十年度）末時点での私立学校における授業料滞納等の状況を公表した。
　それによると私立高校、中等教育学校後期課程の授業料滞納者数は九千六十七人で、滞納率は〇・九％だった。先に日本私立中学高等学校連合会の調査結果では昨年十二月末時点で二・七％だったが、年度末までに納付が進んだことになる。十九年度末の滞納率は比〇・八％だった。
　一方、国公私立大学・短大・高専における二十年度の授業料滞納者は一万四千六百六十二人で、滞納率は〇・六％。十九年度の滞納率は〇･四%｡
　十九年度と比べ七二％の大学等が経済的支援に関する学生からの相談件数が増加していると回答。六三％の大学等が経済的支援策を実施していたが、ニーズに応えられていないとする大学等も二三％（二百八十四校）あった。