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記事2009年6月23日 2140号 (5面) 
新校長インタビュー (185) ―― 東京都市大学等々力中学校・高等学校
校長 海老原大樹氏
校名変更し来年度から共学部開始
人間形成と学力革命目指して



 東横学園中学校・高等学校は今年四月から東京都市大学等々力中学校・高等学校(海老原大樹校長、東京都世田谷区)に校名を変更した。学校法人五島育英会が設置する、従来の武蔵工業大学と東横学園という二つの学校群を「都市大」グループとし、これに伴い校名変更した。
 海老原校長は「今後は人間形成をしっかり行いながら、特徴ある学習支援を実施して難関大学に合格できる実力を育成したい」と力を込める。
 具体的には、平成二十二年度から「noblesse oblige(ノブレス・オブリージュ) 高潔な若人が果たすべき責任と義務」を基本方針に掲げ、共学部を設置し、進学校になるために学力革命≠目指す。同校独自のプログラムによって、毎日の学習の到達状況を把握すること、チューター制や補習による個別指導を実施すること、すべての教科の基本的能力である表現能力を身につけることなどを目指す。体育指導の強化は学習効果を上げることにつながるという確信の下に、体力の向上にも努める。
 また「日本の教育で最も問われているのは感性の面で、自然を慈しむ心や国を愛する気持ちを育成することだと思います」と人格形成に力を注いでいく。
 特に、英語力重視の点では、「日本の文化を何か一つでもいいから英語で説明できるような力を身につけさせたい」と語る。
 海老原校長は校長に就任してすぐ行ったことは、教員との個人面談で、同校の今後の方向性について理解してもらった。「先生方全員に賛成していただいた。先生方の教育力を高めるために研修をしっかり行います。また、先生方の評価という点で表彰制度も考えています」と教員の教育力も充実させる。
 「本校の何がどう変わったかを社会に発信していく必要があります。法人の広報と協力して、それをはっきり打ち出していこうと思います」
 海老原校長は、東横学園女子短期大学学長(同短大は平成十九年に募集を停止し現在保育学科三年生が在籍)、東京都市大学副学長も務める。大学改革に身を置き、多忙な生活を送っている。
 「在学している女子生徒の環境を保証しながら、来年から始まる共学にそなえなければなりません。生徒の個性を大切にし、社会的に本校の教育理念をしっかり理解していただいてこそ、私学としての存在意義があるのです」と海老原校長。いよいよ来年度から共学部が始まる。

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