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記事2009年6月13日 2139号 (2面) 
私大振興協会春季総会開く
私大団体連事業に参画・協力
渡部昇一上智大学名誉教授が講演

 日本私立大学振興協会(北元喜朗会長=北陸大学理事長)は六月五日、東京・市ヶ谷の私学会館で、平成二十一年度の春季総会を開き、今年度の事業計画などを決めた。会員校相互に、情報・資料などの提供交換・意見交換などを行うほか、日本私立大学団体連合会の事業展開に参画・協力することで私立大学の振興充実を図る。
 会議に続いて、渡部昇一・上智大学名誉教授による講演「私主税従ということ等について」と、諸葛正弥・T’s skill教育技術研究所代表による講演「フィンランドメソッド・教育事情」が行われた。
 渡部名誉教授は、「私主税従」とは、私立が主体となり、足りないところを税立(国公立)が補うという意味で、大学の在り方はこれが本質だと説明。私立の使命がますます増していくなか、官僚主義が縛っているものを外す努力と、私有財産を大学などに寄付する文化を育てることの重要性を指摘し、「文化的行為とは、しばしば物好きといわれるもので、そこから大きく羽ばたくものである。これに金を出すスポンサーが必要だ」と述べた。
 出席者からは「大学への寄付をどう誘導していけばよいか」という質問がされ、渡部名誉教授は、各大学が建学の理念をしっかりと掲げるとともに、講座や施設などにもっと自由に寄付者の個人名をつけることができれば、寄付も増えていくのではないか、と答えた。

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