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記事2009年2月23日 2128号 (1面) 
日本私立中高連が20年度の調査報告
中学校生徒数1.4%増加
高校生は0.8%減り99万人台に
日本私立中学高等学校連合会(吉田晋会長=富士見丘中学高校理事長・校長)は、このほど平成二十年度調査報告書をまとめた。この調査報告書は昭和三十七年以来、毎年度、私立中学、高校の学校数や生徒数、学級数、教職員数、入学状況などをまとめてきたもの。
 今年度の調査報告書によると、平成二十年度の全国の私立中学校数は七百三十四校、中等教育学校前期課程が十三校。
 そのうち三十一校が休校中で、活動中の中学校は七百三校、中等教育学校前期課程は十三校だった。新設校は中学校十一校、中等教育学校前期課程は一校だった。
 同報告書は活動中の七百十六校について集計・分析している。
 七百十六校中、男子校は九十六校(一三・四%)で、女子校は二百十五校(三〇・〇%)、共学校が四百一校(五六・〇%)、男子部・女子部校が四校(〇・六%)との比率。
 サンプル数が前年度比十三校増えたため、学級数は前年度比百八十学級増の七千三百六十二学級となった。一校当たりの学級数は一〇・三学級で前年度比〇・一学級増。
 生徒数は前年度比三千五百七十七人(一・四%)増え、二十六万八百六十一人になった。一校当たりでは三六四・三人で前年度比一・七人の減少。学則定員充足率は全国平均で前年度と同じ八一・三%だった。
 平成二十年度の入学状況に関しては、前年度のサンプル数(七百校)から十一校増え、入学定員も約千三百人増えたが、入学志願者数は前年度比三・四%減の約四十二万八千人で、入学者数も約二千二百人減少した。
 一方、平成二十年度の高校全日制は一千三百十三校、中等教育学校後期課程は十三校。このうちの活動校一千三百十五校(高校全日制一千三百四校、中等教育学校後期課程十一校)を集計・分析した。一校当たりの学級数は二二・三学級で、前年度比〇・三学級減少していた。一校当たりの最多学級数は百三十一、最少は一学級だった。
 生徒数は九十九万七千六百六人で前年度比八千三百四十八人(〇・八%)減少していた。一校当たりの生徒数は七五八・六人で前年度比四・六人の減少。生徒数の八六・一%が普通科の生徒で、商業科や工業科は、それぞれわずか三・六%。
 学則定員の充足率は七六・三%で、平成九年の九〇・六%から漸減し、平成十五年度からは七〇%台となっている。
 入学状況に関しては、平成二十年度のサンプル数が一千三百十二校で前年度比二校増えたが、入学定員は〇・八%減少、入学志願者数は一・〇%減り、入学者数も一・四%減の三十四万三千六百六十七人となった。
 私立高校定時制の活動校は十三校で、生徒数は三千五百五十一人。十三校の学則定員充足率の平均は八四・〇%で、前年度比〇・九ポイントの増加。
 高校通信制の活動校は百六校。うちサンプルとした九十九校の生徒数は約七万九千人。学則定員充足率の平均は四六・一%だった。入学定員の充足率は三三・八%で深刻な定員割れの状況。
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