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記事2009年2月13日 2127号 (5面) 
新校長インタビュー (174) ―― 本郷中学・高等学校
校長 北原 s氏
生活の記録表で計画的に学ぶ力培う
家庭学習を習慣



 本郷中学・高等学校(北原s校長、東京都豊島区)は「強健・厳正・勤勉」の教育目標の下に、「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」の三つを柱に教育活動を展開している。
 同校でいう「自学自習」は社会の一員として活動するとき、仕事の内容や時間の調整する力と同様に、自らをコントロールし、計画的に学ぶ力を培うという意味だ。そのために、「生活の記録表」をつけるようにしている。毎日の生活姿勢を振り返ることで、家庭学習を習慣づけるようにしている。学習時間や内容を見やすく記入することで、生徒との面談のときにも参考にしている。
 「生活習慣の確立」で北原校長が重視しているのは、「あいさつができること、他者を思いやる気持ち、感謝の気持ちを伝えることができることです。倫理的な態度をとれることも重要なことです」と強調する。三本の柱は校風として受け継がれその成果が出ている。
 また、夏休みには卒業生が在学生に「生活の記録表」をもとに、進路としての大学選びや合格までの学習計画を話すようにしている。
 「異年齢の人、異世代の人とコミュニケーションをとることは大切なことです。先輩が体験を語ることで後輩にいい影響を与えています」と北原校長は指摘する。
 同校の特色は、教員が生徒に接する態度にもある。教員は生徒を叱(しか)らない。生徒自身に考えさせる。「生徒たちに考える力を身につけさせることを期待しているからです」(北原校長)。同校の教育は、この考え方が基本となっている。
 教育目標の一つに「文武両道」がある。中学では週三回一日二時間を、高校では週五回一日三時間のクラブ活動を行っているが、限られた時間で集中的に練習を行っている。グラウンドは昨年、土から人工芝へと変わった。これにより、いつでも伸び伸びと練習ができる環境が整った。
 北原校長は気象研究所を経て、芝中学・高校に勤務。後、啓明学園、平成十八年から本郷中学・高校教頭を経て校長に就任。現在、中学二年の理科の授業を受け持っている。

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