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記事2009年11月3日 2152号 (1面) 
第57回全国私学教育研究集会山陰大会 開催
私立中高校教員ら約600人が参加
私学教育の未来探求

 財団法人日本私学教育研究所(吉田晋理事長)と財団法人私学研修福祉会(廣川利男理事長)は十月二十二・二十三の両日、島根県・松江市の島根県民会館を主会場に「第五十七回全国私学教育研究集会山陰大会」を開催した。全国から私立中学・高校の理事長、校長、教員ら約六百人が参加、私立学校教育が直面している課題や私学教育の未来などについて研究協議した。後援は日本私立中学高等学校連合会、島根県、松江市、鳥取県、米子市。実施は、島根県私立中学高等学校連盟、社団法人鳥取県私立学校協会など。初日に行われた開会式では、主催者を代表して吉田理事長が、「政権交代で教育にも色々な変化が見え始めているが、そのチェンジを私立学校教育がさらに良い方向に向かうようにしていこう。私立学校の宝は教員の質。先生方が全国から集まり研究研修するこの会の意義は大きい」と語った。また実行委員長の中山幸平・中国地区私立中学・高等学校経営者協議会長は、「この研究集会を通して全国各地の先生方と顔見知りになり教育について語ることで明日の私学がより良いものになるよう祈念している」と語った。
 この後、大多和聡宏・島根県私立中学高等学校連盟会長、来賓の溝口善兵衛・島根県知事、松浦正敬・松江市長らが歓迎の言葉などを述べた。さらに次期開催地を代表して上田祐規・九州地区私立中学高等学校協議会長が挨拶するなどし、開会式を締めくくった。続いて吉田理事長(日本私立中学高等学校連合会長)が、私立学校を取り巻く最新情勢を報告、養老孟司・東京大学名誉教授の記念講演「これからの人材育成をめざして―近頃の若者」が行われた。
 その後、会場を宍道湖のほとりに立つホテルに移して教育懇談会が開かれたが、研究集会に参加した教員らのほとんどが出席、全国から参加した教員らにとって貴重な情報交換の場となった。
 二日目は学校経営、教育課程、特色教育、福祉教育、学校評価、生徒指導の六部会に分かれて研究発表やグループ討議、講演、臨地研修などが行われた。
 なお、第五十八回全国私学教育研究集会長崎大会は、佐世保市のハウステンボスを会場に、平成二十二年十月十四・十五の両日、「時代を創造する人材の育成をめざして―私学教育の挑戦―」の研究目標で開かれる。

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