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記事2009年10月13日 2150号 (2面) 
専門職大学院の在り方検証へ
役割・機能の明確化、質向上等が論点
中央教育審議会の審議動向
大学院部会専門職学位課程WG

 中央教育審議会・大学院部会の専門職学位課程ワーキンググループ(座長=荻上紘一・大学評価・学位授与機構教授、委員十人)は十月五日、文部科学省内で第一回会議を開き、専門職大学院の在り方に関して審議を行った。
 二〇〇三年に開設された専門職大学院は、志願倍率が一倍台の分野や定員未充足の分野が一部にみられるなど、その在り方について検証が求められており同ワーキンググループ(WG)で検討する。
 この日事務局から示された論点案では、@専門職大学院の役割・機能の明確化A質の向上のための方策―の二点を柱に、役割・機能を踏まえた組織の在り方や、デマンドサイドのニーズや社会的要請を踏まえた適正規模、入学者および修了者の質の確保、教員組織の充実、認証評価システムの向上などが課題として挙げられている。
 同WGは今後、法科大学院・教職大学院を除くすべての専門職大学院八十四専攻について実態調査を実施。調査結果を基に、現状および課題の整理を行い、来年三月をめどに審議内容を取りまとめて、大学院部会へ報告する予定。
 委員からは「専門学校との機能分化の線引きをどうするか、基本的コンセプトとして大事」「分野によっては、資格を取るための教育に偏る危険がある」など高度専門職業人育成の在り方について指摘する意見が出た。

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