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記事2009年1月3日 2123号 (5面) 
新校長インタビュー (173) ―― 藤村女子中学・高等学校
校長 高橋 孝氏
学校は教員の力で決まる
「知」の部分を重視


 藤村女子中学・高等学校(高橋孝校長、東京都武蔵野市)は「心身ともに健全にして、知・徳・体を兼ね備えた個性豊かな女子の育成」を建学の精神に掲げ、二十一世紀を担う女性の育成を目指している。
 「本気でやる気になれば、たいていのことはできる」と強調するのは、昨年四月から同校の校長に就任した高橋校長だ。校長に就任以来、特に「知」の部分について力を入れている。
 同校は、中学を基礎学力習得期、高校を展開期と位置付け、高校では「国際コミュニケーション」「総合(文・理)」「スポーツ科学」の三つのコースを設けている。
 「国際コミュニケーションコース」では、一年次に自己検証能力を育てる。その上で、二年次にイギリスでの四週間語学研修を実施。教員免許を持つ家庭で一対一の研修を行っている。
 「総合コース」では、一年次でキャリアガイダンスに加え、大学教授による出張講義や卒業生による受験体験談によって進路実現に向かって意欲を高めていく。進学実績も向上している。
 「スポーツ科学コース」では、全員が運動部に所属し、全国大会や関東大会を目指す。一年次で長野県八ヶ岳学習舎でのキャンプ実習、二年次で沖縄県・宮古島でのスキューバダイビング実習、北海道・旭川でのスキー実習などを行う。
 「学校の良しあしは教員の力次第で決まると思っていますから、教員は情熱を持って授業をする必要があります。自分の子供を通わせたい学校と思えるような学校にしなければなりません。そのためには、何でも一生懸命に取り組む姿勢が求められています」と高橋校長は力を込める。
 現在、高橋校長の目指すような学校になりつつあるという。将来は特別進学クラスを設けて、生徒の希望する進路への実現を目指す。
 「伝統とは指導者の指導力に尽きる」と言い切る高橋校長。埼玉県の公立高校で教員から校長職を含めて三十八年間勤めた。六年前から同校の理事を務め、校長職に。専門は体育。教員時代にはラグビー部の顧問をし、全国大会に出場した経験を持つ。
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