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記事2009年1月23日 2124号 (5面) 
新校長インタビュー (174) ―― 東京立正中学・高等学校
校長 宮下 隆氏
教員の授業力向上目指す
生徒が満足する学校に


 「平成二十年度から『五カ年計画』を策定し、その実現に向かって、スタートしています」と宮下隆・東京立正中学・高等学校長(東京都杉並区)は切り出した。
 同校は「生命の尊重」「慈悲・平和」の教えを理念に掲げ、社会に貢献する人材育成を目指して設立され、今年で創立八十二年目を迎えた。「五カ年計画」は「基本的な人間力の育成を含めて、入学時よりワンランク上の目標に生徒が到達できるようにすることが狙い」(宮下校長)だ。
 そのために、教員の授業力向上を目指して、教員の研修・自己研さんに力を入れ、公開授業を今まで以上に積極的に取り入れている。生徒による「アンケート」を昨年二学期修了時に初めて導入、実施した。
 「『アンケート』は、(結果に対して)教科としてどう考え、どう対応するかが重要だと思います。そして、生徒たちにいい学校、あるいは、この学校に満足していると、思ってもらえるところまで持っていくのが目標です」と決意を語る。
 自宅学習の定着力を向上させるために、英語・数学・国語について、「家庭学習ノート」を用意、課題を出している。特に、国語については、日刊紙のコラムを写すことから始め、高校二年生ではそれに対して感想を書くことを行っている。これは表現力をつけさせるためだ。
 「五カ年計画」の中に、生活指導面で「挨拶(あいさつ)率の目標を一〇〇%にすること」(宮下校長)も含まれている。数値化したのは、元気にあいさつすることは、明るい学校にすることにつながるからだ。無断欠席や遅刻も減ってきており、目標達成に近づいてきている。また、同校では、月曜日の一時限目に「瞑想(めいそう)」の時間を設けている。静かに自分と向き合いながら、今の自分のありようを振り返り、自分を見つめようとする時間だ。
 同校は「五カ年計画」に沿って、生徒たちに満足してもらえる学校を目指して教職員が一丸となっている。
 宮下校長の専門は化学。中学・高校はバレーボールをしていたが、同校では三十五年間バドミントン部の顧問をしていた。六年間教頭職を務め校長に。
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