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記事2008年9月3日 2108号 (5面) 
奈良県で私学振興大会開催
公私間格差是正の訴え
経常費補助の大幅な増額決議
奈良県私立中学高等学校連合会(平田静太朗会長=聖心学園理事長)と奈良県私立中学高等学校保護者会連合会(梅本善彦会長)は七月十五日、奈良県文化会館で「奈良県私学振興大会」(後援=奈良県)を開催した。会場には私立中学高校生の保護者ら約三百人が参加した。主催者の平田会長は、県が教育を県政の重要施策として位置づけ、私学助成の充実を図っていただいていることに感謝し、「児童・生徒数の大幅な減少により、教育費の公私間格差は、私立学校の存続を揺るがす大きな要因となっている。私学経営は厳しい局面を迎えており、教育条件の向上と保護者の経済的負担の軽減等を図り、私学経営の健全化に努めていくことが求められている」と述べた。その上で、「私学助成にかかわる財源措置の拡充等をなお一層図っていただきたい」と訴えた。
 梅本会長のあいさつに続き、来賓の奥田喜則・奈良県副知事と神田加津代・同県議会副議長のあいさつが行われた。
 同県では、平成二十年度の経常費補助の生徒一人当たりの単価が、高校で三十一万三千五百円、中学で二十四万一千円となり、いずれも前年度と比べて微増にとどまった。大会では、「私立学校教育経常費補助金及び私立高等学校授業料軽減補助金の大幅な増額」の実現を決議した。振興大会では、このほか千田稔・奈良県立図書情報館長による記念講演「平城遷都の理由と遷都千三百年祭」が行われた。
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