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記事2008年9月23日 2110号 (7面) 
県教育は私学抜きではありえない
岡山私学振興大会に1000人
県の私学助成削減国zに危機感
特別な配慮等を決議
 岡山県私学協会(佐藤元信会長=金光学園中学高校長)と岡山県私立中学高等学校保護者会連合会(網島勝会長)は八月三十日、岡山市・岡山シンフォニーホールで「岡山県私学振興大会」を開催、約千人の中学・高校、幼稚園の保護者が参集した。当日は、同ホールで「私学フェスタおかやま」も同時開催され、集まった約千二百人の中高生や保護者らに私学の魅力をアピールした。
 主催者を代表してあいさつした佐藤会長は、「本県は平成元年以降生徒数の急減に伴い、私立学校は規模を縮小しながらも、進学教育の徹底、スポーツ教育の振興、国際化教育の進展、中高一貫校の増設、新たな職業教育の開拓、宗教的情操教育の展開など、私学ならではの特色を打ち出してきた」と現状を報告。その上で同県の石井正弘・岡山県知事が八月二十七日の定例記者会見で、平成二十一年から四年間にわたって、私学助成の約一〇%削減する財政削減構想が発表したのを受けて、「『教育と人づくり岡山』の推進には、公教育を担う公立と私学の連携の中で、私学の振興なしにはあり得ない。私学助成の動向は、言うまでもなく私学に学ぶ児童生徒たち、そして保護者の皆さまに大きく影響を及ぼす問題です」と訴えた。
 来賓として、石井知事、古山泰生・岡山県議会議長、逢沢一郎・衆議院議員があいさつを述べた。
 大会では、「県民の期待に応えられる活力と魅力溢れる教育を実践」「私学に学ぶ児童生徒の保護者負担の軽減と、私学経営の一層の健全化を図るため、『私学助成の拡充』及び『教育費における公費支出の公私間格差の是正』の要望」「岡山県の財政構造改革に当たっては、『子どもの教育』が重点配慮分野であることを踏まえ、私学助成の削減については特別の配慮を強く要望」――の三点を決議した。
 また記念講演が行われ、金美齢・元台湾総統府国策顧問が、「親から子どもへ、孫たちへ 時代が変わっても変わらない大切なもの」の演題で講演を行った。
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