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記事2008年8月13日 2107号 (2面)
子どもの徳育に関する基本方針等を話し合う文部科学省の懇談会が発足、八月十三日、省内で初会合を開いた。 懇談会には学校関係者や教育学者のほか、作家、小児科医、哲学者、法律家ら合わせて二十一人の専門家が参加、多方面からこれからの徳育のあり方にアプローチする。座長には前中央教育審議会長の鳥居泰彦・日本私立学校振興・共済事業団理事長が就任した。 同会議では子どもの育ちをめぐる現状と発達課題、家庭・学校・地域における徳育について検討する予定だが、同省の玉井日出夫・文部科学審議官は、少年らによる刺殺事件が相次いでいることや子どもの携帯電話問題などをあげ、文部科学省や政府にとどまらず、社会が総がかりで青少年の問題に取り組む必要性を強調、子どもの徳育について幅広く根本的議論をしてほしいと要請した。 また鳥居座長は、戦後教育が人間形成の教育である体育と徳育を軽視したとし、国民レベルでの議論の必要性を指摘、同省に経済や社会の状況、制服の効果等に関するさまざまな資料を用意してほしいと語った。 この日は出席した各委員が自己紹介を兼ねて問題意識などを明らかにしたほか、二宮克美・愛知学院大学総合政策学部長から、「子どもの道徳性の発達に関する心理学的研究」の講義を受けた。 |
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