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記事2008年8月13日 2107号 (7面) 
文科省調べ 学習塾通い率が上昇
公立校授業への不満も増加
五年前の平成十四年と比べ学習塾に通う小・中学生の割合が増加、また平成五年の調査結果と比べて通塾の理由に「学校の授業についていけないから」「学校の授業だけでは物足りないから」を挙げる保護者の割合が増加していることなどが、文部科学省が八月八日に公表した、子どもの学校外の学習活動に関する実態調査報告で明らかになった。公立校に対するこうした物足りなさ感が私学人気の背景といえそうだ。この調査は、平成十九年十一月現在の実施。全国の公立小・中学校全学年の児童生徒の保護者と公立小学校の第三学年以上と公立中学校全学年の児童生徒が対象。サンプル数は保護者約六万七千人、児童生徒約五万三千人。調査結果によると、小中学生が学習塾について「とても好き」「まあ好き」と答えた割合は、合わせて五〇・七%、これに「ふつう」を加えると八一・四%に上る。学習塾が好きな理由では、「先生の教え方がわかりやすいから」「学校で教えてくれないことを教えてくれるから」「友だちに会えるから」が上位三位。保護者が塾通いさせた理由としては、昭和六十年以降の経年比較で「学校の授業だけでは物足りないから」が増加。また保護者の六〇・六%は塾通いが過熱化していると回答、また約六七%の人がその理由に「学校だけでの学習に対する不安」を挙げた。
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