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記事2008年7月23日 2105号 (1面) 
文科省の専修学校振興検討会議
議論の整理骨子案を協議
教育制度全体の中で職業教育議論の方向性
 文部科学省の「専修学校の振興に関する検討会議」の第九回会合が七月十四日、同省で開かれた。この席で、事務局(同省)から「新たな学校種に関する主な議論の整理」(骨子案)が初めて提示された。骨子案は、(1)検討の状況・背景等(2)本検討会議における新たな学校種の提言(概要)(3)新たな学校種の提言に関する論点(4)今後の検討の方向性等(5)その他の関連事項――の構成で、A4版三枚の簡単なもの。
 この日の会合では、骨子案の内容が事務局から説明され、骨子案の(2)について委員間で意見交換が行われた。
 次回(八月二十五日)以降、骨子案の検討が行われることになる。骨子案では、新たな学校種に関して、職業教育機関の制度的な位置づけは重要との意見がある一方で、新学校種創設の必要性や現行制度との整合性の明確化が必要との意見があることを指摘している。
 ただし今後の検討の方向性に関しては、専修学校のみの問題ではなく、高等教育、中等教育全体の中で議論していく課題、あるいは中教審レベルで本格的な日本の教育体系のグランドデザインを議論する必要性があるとの点が指摘されており、こうした点について委員間にそう大きな異論はないようだ。
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